365日+1日嬉しくなっちゃう言葉たち。短編集!
夜 こわい夢をみて目がさめた時に、
大好きな人の寝顔がそばにあるだけで
安心してまた夢の世界へ。


こんな生活があるのが、
あたりまえにおもっていた。
昨日の夜までは…。



昨夜私は奎介よりも先に眠りについた。
明日は後輩の双葉くんと営業先まわりをするからで、
一時間くらい早めに出勤しようと考えていたから。


なんでかさ最近こわい夢をみる。
決まって一人取り残される夢。
ひどい汗をかいて飛び起きた時に隣に奎介は居なく、
ベランダでタバコをふかしていた。


奎介がいた安心感で窓を開けようとした時に、
誰かと話しているのに気がついた。


今午前3時。
電話かな?
ちがう、奎介以外の声もする。

この声は!!


「 こんな時間に私たち話しているの見つかったら、彼女にバレちゃうよ。
ヤバイんじゃない? 」


「 大丈夫だよ。
オレたちのことはバレないようにするから。
英美さんこそ旦那さんにバレないようにしてよ。
オレ英美さんと離れたくないよ。 」


奎介の甘えた声をはじめて聞いた。

隣に住む英美さんだった。
いつもキレイだなぁと見ていた人と奎介…
いつからだったの?

今まで見ていた夢は、
このことだったの?

奎介が何事もなかったように、
私のとなりに入ってきた。
私はネタフリをしていた。
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