新しい恋のはじめかた



女の子は彼氏にヤキモチやかれると嬉しいんだよ?



「え、何この子。天然?」

「多分な…」

「可愛いうえに天然要素まで入ってるなんて!!ピュアキュートじゃん!!」



ぴゅ、ピュアキュート?



「意味わかんない単語作んなよ。つか、お前は帰んないのかよ?」

「いいじゃねぇかよ。俺がいつ帰ろうと。てか、一緒に帰ろうぜ?」

「はぁ?ふざけんな。何でせっかく花音と2人でいれるのに、お前が混ざってくるんだよ」



この2人……喧嘩するほど仲がいいって言葉がピッタリ。



「……ふふっ…」

「何で花音は笑ってんの?」

「ううん。2人は仲いいんだなぁって思って…」

「いや、花音ちが…「そうなんだよー、俺らちょー仲良しなんだよ。な、利玖?」

「お前な……」

「つーわけで!!3人で帰るぞ!!」

「マジかよ…」



利玖は鬱陶しそうな顔をしながらも、やっぱり嬉しそうだった。



そして、帰り道も利玖と久遠くんの言い合いは続いた。



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