続続ナイショなダーリン─絆─final


「懐かしいね……」


プールサイドに休憩場を作って、あたしたちは思い出していた。

みんなで来たときのこと。


「もう13年?」


「歳、とったよね」


「お前は変わらないし。天然バカ」


「ひっど~」



久々に、ライトが戻ってきた気がして。

ピンと張った糸を少しでも緩めたら

泣いてしまいそうで。


「あのジュース、もうないのかな」


あたしは必死に言った。




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