。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。



「あんたって髪フェチ?知らなかったわ」


あたしはその手をやや乱暴と言える手付きで払うと、


「君の髪質は龍崎 朔羅のそれと良く似ているからね。


姉妹だから似るのかな」


「知らないわよ!ってか気安く触らないでよ」


そう怒鳴ると玄蛇はまたも楽しそうに笑って「おお、怖い」とわざとチャラけた。


似てるなんて言わないでよ。





でも―――あたしの髪質が朔羅に似ていると、響輔が知ったら



あいつはあたしの髪をどんな風に撫でるんだろう。少しは好きになってくれたかな……





でも、あたしを朔羅に重ねられるのは


やっぱりイヤだ。



そんな考え自体を追い払うかのように





「あたしに迷惑掛けないって言っても、あんた敵が多いんでしょ?ネズミはどうなったのよ。


あたしはネズミの正体を知らないんだから、もし誰かが何か言ってきてうっかりあんたのこと漏らしても知らないわよ」


と言って忠告する意味で睨んでやった。


玄蛇は払われた手を引っ込めて、またも頭の後ろで手を組むとシートを倒して横になった。




「そっちの問題も大丈夫だよ。私がわざわざ狩りに出なくても、龍崎 琢磨が代わりに動いてくれそうだ」






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