。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。

白へびさま!?




◆ 白へびさま!? ◆



―――




連れて来られたのはあたしがバイトをしているカフェより駅一こ分歩いた場所の小洒落たカフェだった。


あたしがバイトしてるカフェよりももっと可愛らしくて、客の年齢層も少し若めな気がする。


注文したイチゴのカキ氷はどでかくて、一個を二人で分けることに。


相手が変態タイガってのが気に食わねぇが、目の前に置かれたイチゴのカキ氷はまるでパフェのようにきらきら可愛いかった。


ぎっしりカットイチゴが乗っていて、バニラとストロベリーアイス、そして生クリームも乗っかっている。


ハート型にくりぬいたゼリーも!


そのパフェを前に、二人して目をキラキラ。




「うまそ~!!♪」
「おいしそ~!♪」





いっただきま~す♪と手を合わせて一口ぱくりといくと、




「うまい!!♪」
「おいし~!♪」




とこれまたタイガと意見が合った。


「ずっと食べてみたかったんだよね~。さすがにこの店に一人じゃ来れないし。組員たちはみんな付き合ってくれないしぃ。


衛も何か用事があるとかでさ~付き合ってくれないの。


組長なんて誘ったらきっと頭撃ち抜かれるに決まってる。『冗談は顔だけにしろ』とかなんとか言っちゃてさ」


とタイガはぶつぶつ。


「正しい判断だな。あいつがこんな可愛い店とか来ると思うか?」


「激しく不釣合いだよね。第一あの人甘党じゃないし。僕が差し入れしたドーナツもいっつも食べてくれないんだ」


ドーナツ差し入れって。アメリカの刑事か。と心の中で突っ込みを入れるも、


「てかお前の場合変なもんでも入ってるとでも思われてるんじゃね?」


「ム。さすがの僕もそんな命知らずなことしないよ~。正直僕は龍崎会長よりもあの人の方が怖い。


僕より年下のくせしてさ~」


タイガはスプーンを口に入れて顔をしかめた。


「何だよ、おめぇの方が年上なのか??てっきり鴇田より年下だと思ってたけど」


「僕って若く見れるってこと??♪」


タイガがご機嫌に聞いてきて、


「実際の年齢知らねぇもん。ってかおめぇが落ち着きないから、年下に見られてもおかしくねぇだろ」


ちょっと睨むと、タイガは「ガーン」とショックを受けがくりとうな垂れた。



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