。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。


無理もないか。6時前だし、どうやら起こしちゃったみたい。


でも「ごめん」が言えないあたし。


「ねぇ今日暇?暇でしょ。買い物付き合って(こないだのお礼も兼ねて)」


といい終わらないうちに、


プツッ!ツーツー…


あいつは電話を切りやがった!


何よ!


怒りながらもめげずにもう一度掛けると、


『…朝から何の嫌がらせなん?…勘弁して……』


と泣きそうな声で答える響輔。


「嫌がらせじゃないわよ。買い物付き合って」


プツっ!ツーツー…


またも切りやがった!


それから何度も何度も掛けたけれど、相手は電話口に出ることなく、遂には着信拒否をされた。


「こいつ!着信拒否!?」


きぃいいいと、ケータイの端をかじって喚くも、


すぐに思い直して、午後今度はあいつがバイトしてる貸金業に掛けてやった。


(事務所の電話番号は調査済み♪)


『はい。龍崎建設、金融グループ』


ぶっきらぼうな、それで居て妙にドスが利いた声が出て、相手が響輔じゃないことを知った。


「すみませぇん。響輔さんお願いできますぅ?」


『キョウスケ?どちら様で?』


一応丁寧な言葉遣いなものの、その声は不信感でいっぱいだった。


「私、響輔くんと同じ大学のユウコ(偽名)って言います。響輔くんのケータイ繋がらなくって」


と神妙な面持ちで言うと、


『そうゆうことですかい。ちょっと待ってくれよ』


相手はすぐに了承したように


『キョウスケー!“これ”からだぜ♪』


送話口を塞いでないのか、ガハハと笑う声を挙げて、きっと小指なんかを立ててるに違いない。






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