。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
―――いいかも…って思ったのは数分のこと…
海外ドレスブランドのショップの店内には、色鮮やかなドレスたちが様々に掛かっていた。
まるで水槽を泳ぐ熱帯魚みたいにきれいな色をしている。
「これなんてどう?」
あたしは一着のドレスを手に取った。
深い海の色を現したドレスで、胸元がねじれている少し変わったデザイン。
裾はふわりとしていて、黒いチュチュのようなものがちらりと見えるのも可愛い。
この美しいあたしにぴったりじゃない?
「これ、どうだろう?」
響輔に見せると、
「何でもええやん」と響輔はまるきり興味がなさそう。
こいつ……
怒り出したいのをこらえ、こうなったらとことんまで振り回してやる!と決意。
「これ、試着してみます♪」
試着室に入ってドレスに着替えると、
あら…思った以上に胸元が開いている。スカート丈も意外に短いし。
!
そこで突然思い立った。
「これ、どぉ♪」
試着室のカーテンを開けると、ソファに腰掛けた響輔がゆっくりと顔を上げた。
ふふん♪どーよ、このあたしのボディーは♪
出てるとこは出てるし、締めるとこはちゃんと締まってるでしょ?ん全万の保険かけてるこの美脚!
バービーちゃん体形に、鼻血出すといいわ!
「まぁ素敵!良くお似合いで~」
店員さんもにこにこ。
……し・か・し…
「何や安っぽいキャバ嬢みたいや」
響輔は興味なさそうに顔を逸らして、あさっての方を見ている。
安っぽいキャバ嬢ですってぇ!!