。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
言葉も出ずに唖然と響輔を見て、それでも慌てて、
「はぁ!?別にあんたのことなんて好きじゃないし!ってか自惚れるのもいい加減にしてよね」
そう言ってやると、響輔はキョトンとして、
「ちゃうて、そのクマ。俺があげたクマ付けてくれてるみたいやから…最初要らない言うてたのに、やっぱ好きやったんやなぁって」
とあたしのバッグに下ったミルクティー色のテディベアを指さす。
く、クマぁ!!?
は!そう言えば、響輔から貰ったテディベアがお気に入りで、どのバッグにも付け替えて毎日一緒に居る。
「別に自惚れてへんし。てか逆に好かれても迷惑」
響輔は興味なさそ~にそっぽを向く。
な、何ですってーーー!!迷惑!
このあたしから好かれて迷惑ですって!!
きぃいいい!と心の中で喚いていると、
「あ、あそこやない?あんたが行きたい言うてた店」
響輔がインポートもののドレスショップを指さして、
「ほら、行くんやろ?」
そう言って、ぐいとあたしの腕を引っ張る。
びっ、くりした。それほど力入れてないように見えるのに、あたしはあっけなく引っ張られる。
男と買い物するとき、いつだって主導権はあたしが握ってた。
あちこち行きたい店に引っ張り回して、さんざん男を疲れさせていた。
(金を払うのは男だけど)
でも今……あたしは響輔のペースに巻き込まれてる。
それも新鮮で―――
いいかも。