。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
「対…ねぇ。黄龍もその意味があるらしいが、我々とは違った意味合いがあるようだ。
つがいの龍。
ロマンチックじゃないか♪
しかし白へびは―――玄蛇を滅ぼす存在だったね。
私たちは互いを映し出す“鏡”。
玄武の切り札―――。
つまり私にとって君は邪魔者って言うわけだ。
今まで君の存在を考えなかったことはないよ。私にとっては脅威だからだ。
ただ、君はもう何十年も前からずっと沈黙してきていた
私たちはずっとすぐ近くに居たというのに。
今更、私のやることに盾つくとは思えなかったのだよ―――
いや、君が私に興味を持っていそうには見えなかった。そう言うべきか」
白へびは口の端でふっと涼しく笑うと、
「私だってただでは動かないさ。君だってそうだろう?」
拳銃を構えたまま首を横に傾げ、だがふいに表情を険しくさせてスネークを射るように睨んだ。
「言いたいことはそれだけか。スネーク、
君の雇い主は誰だ?」
「教える義理はないよ。我々は今や敵同士だ」
口調はそっけなかったもののスネークは穏やかな笑みを浮かべて足元に転がった黒いこまの一つを手にとった。
ティアラを象った駒で、それはクイーンだった。
「私のわがままお姫様は王子様を見つけたようだ。
馬ではなくバイク…シャドウファントムに乗ったナイト…騎士をね」
「一結をどうするつもりだ」
じりじりと拳銃を突きつけながら対峙したままの二人の男。
だがスネークが仕掛けるのが一歩早かった。
スネークがトリガーを引くその瞬間を、白へびは見逃さなかった。