。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。



拳銃から弾が発射される轟音が夜空に轟き、



白へびは白のジャケットの裾を翻して、体をそらした。


間一髪…


ジャケットの端が銃撃によって小さな穴を開ける。


そのまま宙返りの要領で、建物の端から飛び降りると、スネークはその姿を追い


白へびが飛び降りた方を見下ろした。


白へびは難なく階下の出っ張った場所に飛び降りていた。


だが白へびが銃口をこちらに向けたことを眼に入れると、すぐさまトリガーに指を置いた。


二発、三発と連続して轟音が轟き、


だがしかし狙いを定めたはずの白へびは僅かに裾を翻して、器用に建物の裏に隠れる。





「まったく。相変わらずメチャクチャなヤツだな」


建物の影で呆れたように苦笑を浮かべて白へびは建物の屋上を見上げる。


柵の内側でこちらに銃口を向けているのは日本一…いや、恐らく世界一の腕を持つ殺し屋だ。


トレードマークの金髪が月の明かりで輝いている。


スネークの攻撃に応戦して建物から顔を出すものの、一瞬の隙をついてスネークが攻撃をしかけてくる。


「腕も劣ってない―――…か。面白い」


白へびはにやりと笑って拳銃のマガジンを入れ替えた。


「だが飛び道具は私の方が得意でね」


スネークの攻撃の一瞬の隙をついて白へびが建物から踊り出ると、


白へびは躊躇なくスネークに標準を向けた。


轟音が轟き、スネークが目を開いてゆっくりと後ろに倒れ、建物の端に立っていたスネークがゆっくりと落下する。


だが仕留めたと言う感覚はなかった。


「ちっ」


白へびは身を翻してスネークの落下した方を見ると、スネークは建物の下を通っていたトラックの荷台の上で膝をついて


楽しそうにこちらに向かって手を振っていた。



「逃がすか、スネーク」


白へびもすぐさまジャケットを翻して、飛び降りる。


もちろん何の計算もなかったわけではない。それに続くようにトラックが近づいてきたからだ。


頭の中でトラックの時速と自分の体重とを計算して、白へびは見事にトラックの荷台に飛び乗ることができた。




―――が、目の前に迫り来る背の低いトンネルの壁を目にして目を開いた。





< 773 / 776 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop