君へ、約束の歌を。<実話元>


『そう…だよね…っ…』



…私は、何を期待してたんだろう。



仲直りすること?

本当の気持ちを聞くこと?


この結果は、当然といえば当然で。


亜美はきっと、私が亜美を恨んでると思ってるんじゃないかなって思う。


亜美は私と同じくらい、
…もしかしたら、私以上に苦しんでるかもしれないんだ。



変わることのないメールの文字を見つめる。


繋がりが、ぷつん…って切れる音が、
聞こえた気がした。


私と亜美を繋ぐ電波は切れた。




…その後噂で、亜美はアドレスを変えてから同じ中学の子には一人も教えてないって聞いた。



もう、亜美に会えることはないのかな…?


そんなの、やだよ…








  『いつか忘れられる』ほど、


  うちらは甘くない



  『いつか想い出に変えられる』ほど、


  うちらは強くない





< 212 / 287 >

この作品をシェア

pagetop