君へ、約束の歌を。<実話元>


『うん、行こっ!』



…ちょっと迷ったけど。


やっぱり陸部には行かない。



…私は、自分で自分の居場所を見つけた。


居場所っていうのは、大げさかもしれないけど…


中学の頃と、場所は違っても。


楽しいってことは、変わらないから。






荷物を持って、
友華の後に続いて教室を出て。




…もう、

後ろは振り返らなかった。







その時にしかできないことって、
確かにあると思う。


それがあの時の私にとっては、
高跳びじゃなくて、茶部の中で過ごすことだと思ったから。


どっちも大切で大好きだけど。



後悔はしてないって、


胸を張って言える。





< 230 / 287 >

この作品をシェア

pagetop