君へ、約束の歌を。<実話元>
3つめは、みなさまへ。
小説を書き始めて、辛い記憶を文章にすることのキツさ、難しさを知りました。
こちらのサイト様には、完結した後『君歌』を公開させていただいたので、少し他サイト様でのお話も入ってしまうことをお許しください。
書くことを諦めかけた時、私を支えてくれたのは読者様の感想や応援の言葉でした。
感想の書き込み、レビュー、メール、きり番…
様々な形でたくさん温かい声をいただきました。
自分のホームページに『君歌』のリンクを貼りたい、
書籍化してほしい、
歌声を聞きたい、
心に響いた、
友達を大切にしたいと思った、
この小説に出会えてよかった、
読んで大事なことに気づけた、
今まで読んだ本の中で一番泣けた、
感動して涙が止まらなかった、
などなど、みなさんの声を読ませていただく度に嬉しくて涙が出ました。
本当に本当に、ありがとうございました。
励まされたのは、私の方です。
他サイトの方でランキング上位に入らせていただいたこともありました。
本当に私は幸せ者です。
また、読者様の中に、自殺未遂をしたことがあるという方や自殺したいという思いを過去に抱いていた方が多かったことに、とてもびっくりしました。
15歳まで、私にとって自殺やいじめは、無関係の別世界のことだと思っていました。
でも祐ちゃんの出来事を通して考え方が変わり、"命"や"人"の大切さを痛感するようになりました。
失ってから大切さに気付く…
なんて言葉はよく聞く言葉ですが、本当にそうです。
どんなに忘れたくないと願っても、自分の意志とはうらはらに、まるで砂が手のひらから零れ落ちていくかのように、だんだん記憶の糸は解けていってしまいます。
現に私は、祐ちゃんの声や思い出が薄れかけてきてしまっている自分に気付いてすごくショックでした。
「記憶」や「思い出」という元々形のない不確かなものを、完全な形で残しておくことは不可能です。
今そばにいる人の存在は決して普遍のものではなく、出会えた奇跡を大切に、日々過ごしていけたらいいなと強く思うようになりました。
あとがきが随分長くなってしまいましたが…
ラスト、
私の、"いじめ"や"自殺"に対する想いを、
聞いてください。