《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
十三巻*呪詛の正体
翌日、滋弥は学校を休んだ。


俺は滋弥の傷の具合を心配、早退して、校門前に千早を呼んだ。


「私も行きます!」
と俺の後を花奏が追いかけて来た。



「お前は来なくていい…」


「でも!?」


俺の姿を見て、千早が後部座席の扉を開けて待っていた。


「教室に戻れ」


「嫌です!!」

俺が乗り込む前に、花奏が後部座席に乗り込んだ。



「私も行きます!!」


「たくっ…強情な女だ」


「・・・」


俺は渋面で、花奏の隣に乗り込んだ。










< 127 / 212 >

この作品をシェア

pagetop