《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
* * *

朝から俺のいる資料室にウザイ3人組がやって来た。


「兄上…それは学園長との約束に反するのでは…!?」


「でも、できちゃったモノは仕方がない…」


「ともかくおめでとうございます」



滋弥、爽爾、閑音はそれぞれ、違った反応を見せる。



「もし、女の子だったら…知弥様…俺にその子を嫁にください!」
爽爾が俺の頭を下げて、頼み込む。



「兄上、僕に慈悲があるなら、先に僕にその子をください!!」
滋弥が俺と同じ紫水晶の瞳を潤ませて、懇願する。



「ダメだ!!お前らの嫁にはやらん!!!」


「どこの馬の骨か分からない男に奪われるよりはマシだろ?小笠原先生」



閑音の言葉に同調できないコトはないが、ともかく今は先のコトなんて考えられない。


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