《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
俺はベットに横たわり、自己採血した血の入った輸血パックを点滴。



どんなに大きな力を持っても、吸血鬼本来の持つ本能・吸血衝動は抑えるコトはできない。



空には上弦の月が輝く。
月が満ちる前に、俺は少しでも吸血衝動を抑える為、自己輸血していた。



「終わりましたね…」



俺のお付きで、天狗と人のハーフである天草千早(アマクサチハヤ)が寝室に入って来た。



彼は俺の主治医。


点滴の針を抜き去り、小さく切った正方形のバンドエイドを貼り付ける。



「サンキュー」



「・・・顔色が悪いですね」



「そうか・・・」






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