《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
母親は確か外人。


国語教師なのに、銀色の髪にアメジストのような紫色の瞳。
彫りの深い顔に長身のスタイル。




校内ではクールで無口な教師で通った、女子生徒の憧れの先生だった。



「お前の躰から穢れが出ていた…」


「穢れって…」


「俺の力で…痛みを和らげてもやってもいいが・・・」


「えっ??」



小笠原先生が私の下腹部に右手が触れる。


普段は何をするにもウザそうな
息するのも面倒くさそうな雰囲気の先生。

そんな先生が私の躰を気遣う。


私は慌てて、先生の手を払った。



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