《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
「大切な話って…?」


「知弥様の出生についての話です…」



「先生の出生…ですか?」


私にとっては意外な話。



「私は天狗と人の間に生まれたハーフです」


「えっ!?」


千早さんはまずは自分の出生を暴露し始めた。


「知弥様も私と同じように、吸血鬼と人のハーフなんですよ」


「ええ~っ!!?」


私はあまりにも衝撃的で思わず頓狂な声を出してしまった。
運良く、屋上には私と千早さんの二人だけ。



じゃあ~昨日見た…瞳孔に宿った紅の点は…



「あなたの切り傷を見て、吸血鬼の本能が敏感に反応して吸血衝動を起こし、調子を崩したんだと思います」


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