坂田家の日常
菜緒子に二人を連れてくように言って、俺とセージは屋上に残った。
あの時、俺とセージの名前が聞こえたって事は、クラスの奴がいたって事で、絶対バレた。
バレてなくても、噂にはなるだろうし。
「……セージ、ミスコンは楽しかったか」
「おう!!」
「…………」
「……なぁ、尚斗。今さら言いにくいんだけどさ…」
「んだよ…」
「…見回りの時間、きた」
「…………」
セージが出した腕章を、ちょっとだけ睨む。
「…それと、真壁から、尚斗の事だろうけど、噂になってるって…」
「…………」
一体俺は、何を悪い事したのだろうか?