坂田家の日常
『うわっ、苦さっ、汚っ!!』
……姉貴は全く心配してなかったけどな。
『何なの、これ』
『尚斗くん、貰ったチョコを全部食べちゃって……』
『あんな量を?太りたかったわけ?』
『奈緒美ちゃん、そんな事言わないの』
俺が悲惨な状況だっていうのに、姉貴は笑ってた。
『自業自得っしょ、』
最後にはそう言った。
俺の苦しさも知らないで……。
この日から、チョコを見るたびに吐きそうになったし、自分がモテてるという事が嫌になった。
今は吐かないけど、チョコは好き好んで食べなくなった。