3.30からの恋、






夏が、きた。


待ちに待った。


あたしが一番好きな季節。


その日、いつものように泊まりに来ていたリュウヤと
近くの川に泳ぎに行くことに。


いつか決めた二人だけのよびかた。


『りゅう』『みぃ』


蝉がちらほら鳴き始める。


あたしの実家は田舎にあった。


近くにあるのは田んぼ、山、神社。


自然に囲まれていたから、
なんとなく空気がおいしく感じる。


二人で自転車をこいで川に向かう。


あたしの流されたスリッパをとろうとしたりゅうが
足をケガして泣きそうになった。


「ごめんりゅう、、、」


「みぃのせいじゃないから」


いつでも優しい。


この男はほんとに馬鹿野郎だ。


ほんと泣けてくるくらい、、、


遊泳禁止の川で泳いで警察に注意されたり(笑)


いろんな川を転々とした。


祭りにも行った。


手を繋いで歩く隣町の駅周辺。


にぎわっているこの場所。


知り合い、友達にもたくさん会った。


みんなニヤニヤしながら楽しんで!ってさ。


幸せだった。

とっても。

それなのにあたしは、、



幸せは、、、つかの間。






















< 11 / 11 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop