3.30からの恋、
それからアピールは始まった。
そんな事が得意そうな なつきに、あたしは期待して待った(笑)
普通以上に絡みまくるなつき。
リュウヤは竜也たちとしゃべりまくっている。
なつきが話かけると、毎回相づちのように答える。
あたしはリュウヤの顔は見なかった。
とりあえず様子見。
うん、そーなんだ、などと返事だけを返すリュウヤ。
それからその絡みは10分ほど続いた。
それからリュウヤはあたしの様子を気にするようにこっちを伺いはじめた。
その様子はわかっていたが、気づいてないフリをして竜也たちと話した。
するといきなりリュウヤが立ち上がり、あたしの隣に座った。
「ね、みゆ?どうかした?」
横に座るなり、あたしの顔を覗き込む。
まわりはその様子をしゃべりながらも伺っていた。
「はい?何が?意味わかんない~(笑)」
そう言って顔を背けた。
「いやいやいや、元気ないじゃん」
「え?(笑)普通だよ?(笑)」
「ねーっどうした?!」
「だから普通だって!(笑)」
「普通じゃないって!ね、なに?」
なんもないよ~と呟くといきなりこたつの中で手を握られた。
驚いてリュウヤの顔を見る。
するとリュウヤはまた顔を覗き込んで
「だったら元気出してよ。ね?」
そう言ってあたしの前髪を耳にかけてくれた。