便利屋




シュークリームを目の前にした奈央の顔と言ったら…



『お前は子供かよ。』



俺の言葉にムッとして頬をフグみたいに膨らませることも含めて、な。


腹の底からふつふつと笑いが込み上げる。



「なによーう。ずっと食べたいって思っててやっと買ってきたのに、それをまた誰かさんが寝ちゃったせいで食べるの我慢した身にもなってよねー?」



考えてることが、ほんと子供みたいだ。


奈央のすべてが、子供みたい。



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