便利屋
あっと声を発した奈央の横を通りすぎようとしたら、───‥手を引っ張られた。
「彼氏…に見えないでしょ?」
そう言って繋がれた手に視線を落とす。
なんだかこうゆうの、変な感じがするな。
「もしかして…女の子と手、繋ぐの初めてとか?」
ひょいっと顔を覗き込んできた奈央に、思わず心臓が高鳴ってしまった。
『ばーか。前にも仕事で手ぇ繋ぐってのあった。』
「それってデートとか?」
『んーまあ、そうだな。テーマパークのチケット取った後に別れちゃったから、一緒に行ってください…とか、な。』