先生とシンデレラ
はっきり言って、最初華の話を聞いた時はイラついた。

ありえもしない話を簡単に口にするな、と。

でも。

華が次放った言葉に思わず面食らった。

“先生がダメなんて書いてなかったし、言ってなかった。だったら、オッケーって事でしょ?”

目の前の教卓に置いてあった、紙の全体に目を走らせる。

…確かに。

華の言う通りだった。

紙に書いてあるのは、
クラスの中から配役を決める事
と言う事だけだった。

俺もクラスの一員だと言わせたら、確かにそうだ。

否定は出来ない。

だったら。

下手な男に羅々にキスやら何やらするぐらいなら、恥を忍んで俺がやった方が数倍ましだ。

とゆうより、全然ましだ。

…うん。

華、たまには良い事いうねぇ。

“羅々が主人公やるんだし、羅々が決めるべきでしょ。
ねぇ、先生?”

その言葉に、本当の気持ちを隠す様努めながら、不安そうな顔で俺を見る羅々を口元を上げながら見て。

“華の言う通りだ。羅々が決めたら良いよ。”

その言葉は、俺の性格を良く知る羅々だからこそ分かるだろう、了承のサイン。

羅々がなんて言うかなんてもう分かってた。

“…先生が…っ、いーです!”

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