先生とシンデレラ
「“私の見つけたかった人は、貴女だったんですね”…」

先生の顔が、近づく。

「“やっと、私を見つけていただけたのですね”」

近くなる先生の気配を感じながら精一杯、セリフを言う。

先生の大きな手が、私の頬に添えられて。

近づく。

さらに。

さっきよりも、もっと。

その事実に思わず固まっていると。

先生はそんな私を見てふっと笑って。

「羅々、目。」

「…へ」

「閉じて…」

その言葉を最後に、私は先生に釣られるようにゆっくりと目を閉じた。
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