蒼穹の誘惑
『みずきさん?もしもし?みずきさんの番号ですよね?』

「あ……ん…浅野君、ご、ごめんなさい……電波が悪くて……」

『あっ、いえ。先ほどはありがとうございました』

「いいのよ……契約、内容の確認の……ン……メール届いたわ。ありがとう……」

高宮の指はみずきの身体を這い、軽い刺激を与えてくる。

「ん……この後はこれをもとに進めて、いきましょう……」

『わかりました』

「また詳しいことは……っ……担当の者を直接向かわせ……ます」

会話も途切れ途切れに、鏡に映し出されたみずきの頬は蒸気し、身体を高宮に預けている。

『みずきさん、来週の食事の件ですが、時間はまた連絡しますね?』

「ん……そうね……また連絡して、ちょうだい」

『はい、それではまた来週……』

電話が切れた瞬間、みずきの身体はどっと崩れた。


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