蒼穹の誘惑
みずきはアームチェアーから立つと、パワーポイントのマウス操作をしていた高宮を背後から抱きしめた。
「社長、準備ができません。もうすぐ皆さんが来られまよ?」
高宮は顔色ひとつ変えず、何事もなかったようにみずきの手をかわす。
そんな彼の冷静な態度に苛立ちを覚えたみずきは背後から高宮の下肢に手を伸ばした。
「ねぇ、また先週みたいにしてよ?」
わざと耳元で吐息交じりに囁き、ズボンの上を細い指を往復させる。
一瞬、ピクンと肩を揺らしたが、そのポーカーフェイスが崩れることはない。高宮は一呼吸おき、冷静に言い放つ。
「社長、会議が始まりますよ」
「…………。」
「手を放してくださいますか?」
簡単に振り払えるくせに、敢えてそうしないところが腹立たしい。
「あなたってムカつくくらい冷静よね?」
「そうでないとあなたの秘書は務まりません」
侮蔑するような視線を寄越し、高宮はみずきの手を掴む。
「この手に納めるのはまず、この書類ですよ。確認してください」
「つまんない男っ!」
自分のしていた行動に飽きたのか、みずきはさっさと高宮を解放し、渡された会議議事録と共にアームチェアーへと戻る。
「社長、準備ができません。もうすぐ皆さんが来られまよ?」
高宮は顔色ひとつ変えず、何事もなかったようにみずきの手をかわす。
そんな彼の冷静な態度に苛立ちを覚えたみずきは背後から高宮の下肢に手を伸ばした。
「ねぇ、また先週みたいにしてよ?」
わざと耳元で吐息交じりに囁き、ズボンの上を細い指を往復させる。
一瞬、ピクンと肩を揺らしたが、そのポーカーフェイスが崩れることはない。高宮は一呼吸おき、冷静に言い放つ。
「社長、会議が始まりますよ」
「…………。」
「手を放してくださいますか?」
簡単に振り払えるくせに、敢えてそうしないところが腹立たしい。
「あなたってムカつくくらい冷静よね?」
「そうでないとあなたの秘書は務まりません」
侮蔑するような視線を寄越し、高宮はみずきの手を掴む。
「この手に納めるのはまず、この書類ですよ。確認してください」
「つまんない男っ!」
自分のしていた行動に飽きたのか、みずきはさっさと高宮を解放し、渡された会議議事録と共にアームチェアーへと戻る。