蒼穹の誘惑
ぼんやり広場の様子を眺めていると、サッカーをしている親子らしき一組が目に留まった。

自分と歳も変わらないのにもう子供がいるのか、と父親の方に視線を移せば、みずきは心臓が止まりそうになる衝撃を受ける。

「た、高宮君???まさかっ???」

みずきは一瞬自分の目を疑い、何度も目をこすった。

どう見ても、あの高宮だ。スーツこそは着ていなが、あんな美形、そうそういるものではない。

「笑って、る?しかもすごく無邪気、に?」

まさか、あの冷血サイボーグ秘書が無邪気に笑うなんてみずきには想像もつかない。

双子だろうか、と首を捻る。

それにしても、一緒にサッカーしている男の子は-----

結婚はしていないはずだが、子供がいるのだろうか?

心臓がドキドキして冷静に考えられない。何をこんなに焦っているのだ、と汗ばむ手をきゅっと握った。




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