幼き神は涙さえ演じて

 「…サガミくん。

 祈りは神様にするものではないの。

 自分に贈るものなのよ。

 自分を幸せにするために、

 悪から守るために、

 怖いものから…自分を助けてあげるの」

 彼を救う術などもっていないから。

 彼を愛せる唯一になどなれないと知っているから。

 だからせめて、彼を導けるように。

 マリーは呟いた。

 必死、だったのかもしれない。

 彼を救いたいがために、必死だったのだ。

 
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