幼き神は涙さえ演じて

 「マリーが僕に祈りを」

 「それで?」

 「僕の背負う罪の数だけ僕の幸せを祈ると」

 「やはりあのシスターはわかっていないのですねぇ」

 「だから、僕は」

 「祈れないほどの罪を背負えばいいと目前で自害させていたと?本当にあなたは…」

 「うるさい」

 
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