幼き神は涙さえ演じて

 「っウルサ」

 クラウドは怒鳴る茶神の上に覆いかぶさり、その両手を頭の横で押さえ込んだ。

 「ほら。こうして簡単に私はあなたを黙らせることが出来る。あなたを押さえ込むことが出来る。あなたは、手も出ない。私達はあなたなど怖くないのです」

 …数秒の沈黙の後、茶神は瞳を閉じた。

 
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