メビウス
智久の職業は株取引である。3年前までは外資系の会社に居たのだが、株取引のノウハウを身に付けた後独立した。今の仕事場と言えば、もっぱら自分の部屋である。この3年の間に3億の儲けがあり、今現在では4億を越えていた。そんなある日、マンネリ気味の気持ちを解消しようと思い、出会い系のサイトに入る気になったのだった。興味本位で入ってみた世界だが、日を増す事に、その世界の面白さに魅了されて行くのだった。 智久には恋人がいなかった。毎日部屋に閉じ込もっての仕事をしてる以上、異性との出会いは皆無に近かったのだ。正常な成人男性なら、性のはけ口は必要だったのである。と、そこへメールを知らせる着信が鳴った。見ると、そこには咲子の名前があった。 「智、おはよう。今日も天気が良いわね。貴方は夕べどんな恰好で寝たか当てましょうか?私の想像だときっと全裸ね!そうじゃ無かったら、シルクのパジャマだわ。私は何だと思う?当ててみて!」
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それは底冷えのする寒い冬の日の、夜の事だった。この国の冬はとても厳しく、骨の芯まで痛くなる程冷えるのだった。

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