短編集
 


「あー…校長先生の話長かった」


腕を上げて身体を伸ばす。
今日は終業式で、明日からはこの学校に転校してきてから初めての冬休み。


「沙織、あたしん家に泊まりに来ない?」


香奈が赤い箱を開けて、チョコレート菓子をくわえながら聞いてきた。
そういえば、香奈と仲良くなって3ヶ月が経つけどお互いの家に遊びに行ったことはないなぁ。


「香奈の家族が迷惑じゃないなら行きたい、かも」

「冬休み中はパパとママは仕事で居ないけど、沙織に会ってみたいって言ってたし大歓迎だよ!」


遠慮がちに言ってみると、いつもの香奈スマイルが返ってきた。
この笑顔を見ると何でも出来ちゃうって言ったら大袈裟だけど、それくらい安心出来るんだよね。


「じゃあお邪魔しちゃおうかな」


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