蜜色チェーン―キミと一緒に―
出社前に拓海くんの家に迎えに行って、会社の近くで別れてそれぞれ出社して。
帰りは拓海くんの帰りを会社近くで待つ。
そんな私に、拓海くんは最初は不思議がっていたけど、理由が分かったのか、何も言わなかった。
そんな、拓海くんにべったりな生活を初めて5日目だった。
用事があるからってメールが入ったのは。
to.拓海くん
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拓海くんが
くるまで待ってる。
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そう返信したものの、もしももう一度帰ってるようにメールがきたら、さすがに引こうかな。
そんな風に思って拓海くんからの返事を待っていたけど、いつまで経っても返事はこなかった。