蜜色チェーン―キミと一緒に―


自分で鏡を見ても、そんな事思えないのに。
綺麗な女の人を見慣れている拓海くんが、私を見てそんな風に思うハズがない。


「可愛い」
「拓海、く……っ…」


でも、拓海くんは何度も何度も、まるで洗脳するみたいに繰り返す。


「由香が一番可愛い」
「ん……っ、拓海く……っ」
「ん?」
「あっ……ね、もぅ…っ」


とろとろに溶かされて、理性がなくなっていく。

枕に押し付けるようにして隠していた、火照りきった顔。
恥ずかしくなりながらも振り返って、お願いしたのに、拓海くんはにこって笑ってそれを却下する。


「うん。ごめん。もう少し我慢して」



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