蜜色チェーン―キミと一緒に―
勇樹が拓海くんに何を言ったのかって想像すると、自然と声が上ずる。
私が拓海くんをどれだけ好きかなんて、勇樹には話していなかったし、気持ちを認めたのだってついこの間の事だ。
でも、拓海くんが家庭教師としてうちに来ていた頃から、勇樹は私と拓海くんの関係に気づいていたらしいし。
そう考えると、勇樹は私の気持ちになんか、とっくの昔から気づいていたのかもしれない。
不安に駆られている私を見て、拓海くんが微笑む。
「“とにかく、すげー好きっぽいんだよ!”って」
「……え、それだけ?」
「それだけ。あまりに漠然としてるから笑いそうになったけど、よく伝わった。
勇樹くんは、何に対しても素直だから」
「……うん」
顔をしかめながらも微笑む。
色々気にする事があって、複雑になっていたけど。
元を正せば勇樹の言うとおり、ずっと変わらずにあったのは好きって気持ちだけだ。