タロット☆マジック【完】
私はハイハイ! と手を挙げた。
「じゃあ、雪ちゃん先生は“忍耐”とか“努力”があるんですかー?」
「勿論」
即答する雪ちゃん。
蓮斗くんがその言葉に反応した。
「マジで? じゃあコレ答え書いてくれよ。難しいけど……」
3枚ほどの紙にギッシリ書かれていたのは……
「え、英語ぉ~~っ!?」
英語は私が最も苦手とする教科だ。
雪ちゃんはそれを見て、目の色が変わった。
「……やってやろーじゃん」
真剣な目で紙を見る。
私と蓮斗くんも、つられて紙を見る。
しばらくして雪ちゃんがノートを取り出し、何やら書き始めた。