タロット☆マジック【完】
唸っていた時、フワッと美味しい匂いの風が吹く。
吹いて来た方を見ると、教室の窓の外にある、花が揺れていた。
「わぁ~っ!」
私は、ベランダに出て、外を眺める。
「コレは、最高だなぁ~……。」
ボーッとして、花を眺める。
リンゴを食べようとして、手から滑る。
「わわっ! り、リンゴーッ!」
私は、リンゴを追いかけるために、身を乗り出す。
勢い余って、体がベランダの外に――……。
「ぶっ!」
顔面に、鳥がぶつかってきた。
教室側に押し戻されて、床に頭を打ち付ける。
「……――~~~った~~~いっ!」
気づけば、リンゴが手元にあった。