紫のネクタイ
タイトル未編集



わたしの大好きな人、
先生。



きっかけは、先生の手に触れたこと。


いつも生徒には壁を作っている感じのする先生。
わたしは先生の目の前の席。
わたしがハンドクリームを塗っているときに、先生に

「先生、使う?」

って聞いてみた。
もちろん断られると思ってた。だから
冗談っぽく言ったんだ。ショック受けたくなかったから。

でも、先生があんな反応するから
びっくりしちゃったよ。

「まじっすか?」

って言いながら、両手の甲をわたしに差し出してきた。



先生の普段の
生徒への疎遠さを知っている周りのクラスメイトは
当然驚き…

でも、一番驚いたのは
わたしだよ?


先生、今わたし
先生の手
握ったの?



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