先生、あなたのことが好きでした。



  先生は四月になって、来れる曜日が変わったと言っていた。

  その曜日は、あたしが逃げてきた曜日だった。

  先生は四月になって、実貴の授業を担当していた。

  あたしには羨ましくて仕方なかった。

  自分が捨てたことなのにね。


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