さよなら、いつか。②―幕末新選組伝―





「総司!無事だったか!!」





池田屋から出ると、近藤さんが嬉しそうに駆け寄ってきた。




近藤さんは少しやつれた顔をしていたけれど、それでも。





「俺があんな程度の奴らに負けるわけありませんよ。ちょっと、厄介なのに絡まれたけど。」





悪戯に吐き捨てた言葉から、それが楓くんのことだとは容易に理解できた。





その言葉の意味を近藤さんは知らないだろうけど、こくりと笑って頷いていた。





何度も。





「あぶねぇところだったな。」




「嫌だなぁ土方さん。今回は俺らのお手柄ですよ?ちょっとは褒めてくれたっていいじゃないですか。」





「馬鹿。俺らもちゃんと裏庭の援護に回ってたんだよ。」





「ははっ。俺らだけでも十分でしたけど。」





土方さんと沖田さんも、楽しそうに話している。





これで幕が下りた、と思って。





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