ミルクティー
そんな3ヶ月もちょっと過ぎた頃。彼女とケンカをした。
彼女の事が大好きなボクでも許せない事が起きた。

今回は引き下がれない。

ケンカの原因はくだらなかったかも知れない。

でも好きに浸かってるからか束縛なのかハラが立ったのは事実。

彼女が会社の男達と男女3人ずつで旅行に行くと言う。
仕事帰りによったあの夜景のお店で彼女は言った。

「はっ?まじで!いつ?」
「来週…金曜の夜から2泊3日で。」
「急すぎるでしょ?」

「会社の男の子の実家がペンション持ってて、バーベキューしに行く計画を前から立ててたんだもん。」
「行くんだ。ありえねー。」
「信じてないだけじゃん。付き合う前から決まってたんだから仕方ないでしょ。」

こういった場合、収集はつかなくなるのはわかってる。

けど納得いかなかったのは
―付き合う前からなのになんで来週の事を今言うんだよ?
―人の予定はキャンセルするくせに旅行にはいくのかよ?
―その日はオレも休みとってたのに…
―男ってなんだよ!?

次々浮かんでくる。
そして言ってしまった。
「こっちの気持ちもたまには考えろよ。もうわかんねーや…。
行きたければ勝手に行けばいいよ。じゃぁな。」

胸躍るはずの夜景は哀しい光だけ放つ小さな気持ちのようだ。
いつもは必ず送るはずの彼女をおいてボクは席を立った。

…そして彼女から連絡は途絶えた。
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