俺が唯一愛した女 (1話から公開開始)


「じゃあ優斗君また学校でね♪」



『お-』



急ぎのプリントな…
俺は優衣から貰ったプリントを見る。



プリントには



【 進路希望調査書 】



ちなみに提出期限は
一週間後と記載されてある。



どこが急ぎだよ!?



こんなモンを渡す為だけに俺が帰って来るまでの間ずっと待ってたのかよ…



『暇な奴…』



優衣が帰る後ろ姿を
ボーッと見ていた俺は



ぼんやり将来の事を考える。



進路…



[ 大学 ]と[ 就職 ]
二つの言葉が頭の中で浮かぶ。



大学は親父に迷惑がかかる
極力迷惑だけはかけたくない



じゃあ就職?



就職したらバンドの
両立は難しくなる。



俺の進路
俺は音楽で飯が食える様になりたい。



『て…無理だよな(笑)』



[ 進路 ]という言葉に
まだ自覚のない俺は



進路希望調査書に



とりあえず
[ 未定 ] と書いて提出する事にした。

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