いじわるな後輩くん×ツンデレな先輩

☆相太side



「相太ぁん♪」

「…きしょい」

「今日はみてないでちゅねーあの人」

ダチの指さすほう。それはいつもの3階のあの教室。

「しらねーよ」

知らねえとかいう前に俺も気づいてたし。

朝休み俺が準備してた時もいつもなら見ている先輩が
見ていないということ。

あの友達の人はこっちを見ていたけど。

「今日は調子悪いねぇーそうたきゅん」

そう、本当に今日は調子が悪かった。

得意のリフティングも何度失敗してコロコロ転がったボールを拾いに行ったことか。


「…んだよ」

「またぁ~そうたきゅん~。今日何度め~」

「うっせぇ」

校舎側に転がっていったボールをダラダラと走って取りに行った。

今日は猛暑続きだった。

暑くて余計にイライラしてその分モヤモヤする。

俺なんかしたかなぁ…って。
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