いじわるな後輩くん×ツンデレな先輩
「ほらまた…倉科もバカだよね~」
「男ったらし」
丸聞こえ。でもいつもの事。
「ちょっと可愛いからとか調子のんなって話だよね」
「ブスブス~心はブッサイク~」
クラスの女子が笑ってた。
「お前ら」
-----?
それは確実に隣にいた倉科君が発した言葉だった。
クラスが一瞬静まり返る。
「ブスブス言ってるけどそう言ってるお前らの心は美人なの?」
急に何を言い出したのかと思った。
「…うちらが悪いのかよ!いこっ」
数名の女子が教室から出て行きクラスにざわめきが起こった。
「七海、大丈夫か?」
茫然と周りをみているあたしに倉科君は心配そうな顔して
話しかけてきた。
「あ、…ありがとうございました。その…」