ブログ女 ーAyu Official Blogー


『……。』



腕を大きく伸ばし欠伸をする
見覚えのある後ろ姿。



『ゆ、結城!?』



本当に結城?



こんなに


早い時間に帰って
来るのは始めてで



あたしは
寝室のドアを勢いよく開け



嬉しさのあまり
結城に駆け寄る



「え…あ、萌チャン?」



『結城、何でこんな時間に帰ってくんの…?』



「帰って来ない方が良かった?」



『いや、そう言う意味じゃねえし!』



「今日は早く切り上げて帰って来た…萌チャンに伝えたい事があってさ」



『伝えたい事?』



久しぶりに
見る結城は



やっぱり男前で



「全焼事件の後、亜由美の父親は… 全焼した家があった同じ場所に家を建てていたんだ」



『は?』



「建てた家は全焼した家と全く同じ。今は誰も近付かない空き家になってるらしいけど…」



『……。』



「よほど亜由美の父親は全焼した家に執着心があったらし…」


『それは違う… と、思う』



「え?」



『ちょっと待ってて…結城に見せたい物がある』



見せたい物



それは



" 亜由美のノート "



「これ…」



『まだ結城は読んでなかったよね?』



あたしは寝室に置いてある



亜由美のノートを取りに行き
結城に手渡した。

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