恋愛談義!

「ちぃちゃん……」



だからそんなふうに優しく名前を呼ばないでよ。


もう私はあのころの「ちぃちゃん」じゃないんだから。


思い出したくもない。


このまま忘れていたいの――。






声に背中を向けるように身じろぎすると


「ちぃちゃん、まじひでぇよ……本当に俺のこと覚えてないの……?」


と、ちょっぴり――

いやかなり、寂しそうな声。





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