恋愛談義!
井上礼央……
「どうしてここに……?」
「ん。俺、ここのカルボナーラ好きで、週一食べることにしてるんだ」
「あ、そうなの……」
「いや、650円でこの味はすげえと思わない?」
「――食べたことないから……」
自分で聞いておいてなんだけど、井上礼央の食の好みなんておそろしくどうでもいい。
「――青木サン、そっち行っていい?」
「えっ……」
いいなんてヒトコトも言ってないのに、井上礼央はひょいとお皿を持ち上げ、私の正面に回り込み、腰を下ろす。
なんて図々しい男。