恋愛談義!

どんな言い訳をするべきか。


頭を高速回転させていると、車の運転席が開いて、中から大きな男が一人、降りてきた。



「松方の御嬢さんではありませんか?」

「――そうだけど」



松方というのは、おじいちゃんの名前だ。


っていうか、あんた誰よ。

と思いつつ、男を見上げる。



背が高くて、がっしりしてて。

ちょっと顔が怖い。



だけどビビってると思われたら負けな気がして、胸を張った。



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